アキレスエアロンカタログ
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24Q24.軟質ポリウレタンフォームにはフロンが使用されていますか?A.軟質ポリウレタンフォームの発泡剤として主に水が使われますが、水はイソシアネート化合物と反応して炭酸ガスを生成して発泡させます。しかし、低密度品や柔らかいタイプのフォームを製造する場合に補助的に不燃性の低沸点化合物が併用されます。かつて、この補助発泡剤としてフロン(主に特定フロンであるCFC-11)を使用していましたが、現在は他の補助発泡剤を使用しており、フロン類は一切使用しておりません。Q25.軟質ポリウレタンフォームを燃焼させた場合、ダイオキシンが発生しますか?Aダイオキシンは汗などの塩分に含まれる塩素化合物が主な原因と言われ、軟質ポリウレタンフォームを低温で燃焼させた場合、木材やタバコからの発生例同様、ごく微量のダイオキシンが発生します。燃焼温度とダイオキシンの発生とは密接な関係があり、厚労省のガイドラインに従った燃焼温度(850℃)以上であればダイオキシンは発生しないので、ガイドライン未満での燃焼は避けるようにお勧めしております。Q26.軟質ポリウレタンフォームを取り扱う上で、特に注意を要する事はありますか?A-1燃え易い油類が染み込んだ軟質ポリウレタンフォームは稀に低い温度でも発煙、発火にいたる危険性があるので水等をかけ、温めない様に注意してください。これは軟質ポリウレタンフォームに限った現象ではなく布類、綿類でも起き、空気と接触しやすい環境では染み込んだ油類が自動酸化し内部温度が上昇して先ず油類が発煙、発火する為と言われています。食用油でごみが焦げる事故と同じ現象です。A-2建築資材の切断・溶接の際に発生する火花が軟質ポリウレタンフォームに引火する事も考えられますので、工事の際には近くにフォームや可燃物が無い事を充分に確認してください。Q27.使用済みの軟質ポリウレタンフォーム製品はどのように破棄すればよいですか?A一般的には軟質ポリウレタンフォームと複合された素材を全て取り除き、フォームのみを一般の可燃性ゴミとして廃棄してください。ただし、ゴミの廃棄方法は自治体により異なるので各市町村条例で決められた方法に従い、廃棄してください。(例えば東京都の多くの区では一般的に使用済みのフォームを300mm角未満に裁断しゴミ袋に詰め、決められた日に集荷場に出すようにしています。)また、各自治体の規定サイズよりも大きいもの、あるいは大量に廃棄する場合は事前に届け出が必要となりますので、各市町村が発行する可燃性ゴミの出し方についての配布資料に従って処分してください。Q23.軟質ポリウレタンフォームはリサイクルできますか?A.リサイクルできます。軟質ポリウレタンフォームの主なリサイクル法は、細かく粉砕したフォームに接着剤を噴霧し固めたマーブルフォーム(商標)であり、自動車部品や家具をはじめ、様々な用途分野で利用されています。しかし、製造や加工の段階で発生する廃材の再利用に限られ、使用済みの製品は汚れや衛生上の問題からマテリアルリサイクルには至っておりません。また、他のリサイクル方法としては、チップモールド法、微粉末添加法あるいは燃焼させてエネルギーとするサーマルリサイクル法などが挙げられますが、これらを中心に実用化検討が進められています。1. 衛生・安全性について2. 燃焼性と防火・消火について3. 耐久性について4. その他4. その他

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