断熱システム総合カタログ(2023年)
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 長結露防止効果ラインアップ冷凍倉庫納まり例省エネルギーROOR特6■ 換気のすすめ■ 水蒸気の発生源を減らすコラム壁や天井だけでなく窓を含めて断熱化することで、室内温度の低下を防ぎます。発生した水蒸気を外に出すためには、計画的な換気をおすすめします。新築住宅では24時間換気システムが導入されていますのでこれを活用し、同システムがない場合は浴室換気扇などを活用してください。また、炊事時にはレンジフードを活用することも欠かせません。水蒸気の発生を生活の中で、意識的に減らすことが大切です。● 開放型の暖房機を使用しない。(石油ファンヒーターなどからは水蒸気が発生しています)● お風呂のフタは開け放しにしない。● 洗濯物はできるだけ室内に干さない。イソシアネートとポリオールが反応してできるウレタン結合からなる。イソシアネートの三量体(イソシアヌレート)とイソシアネートとポリオールが反応してできるウレタン結合との複合体。NRポリイソシアネートポリオールOHR’硬質ウレタンフォームRNHCOR’OポリイソシアヌレートフォームRNHCONCNCCO分子構造の違いNCOR’O硬質ウレタンフォームとポリイソシアヌレートフォーム結露について結露とは、大気中の水蒸気が、ある一定の温度より下がると凝結し(これを露点温度といいます)、露となって、壁や窓などに付着する現象です。このような状態になると、壁面が汚れたり、カビが生えるなどの弊害を及ぼし、ひいては建物の耐久性を左右することになりかねません。その防止策の一つとして、壁や天井表面を露点温度以上にするため、断熱効果の高いアキレスエアロンRシリーズの吹付け工法は、大きな効果を発揮します。また、結露は室内空気中に含まれる水蒸気が要因となりますので、水蒸気の発生を少なくし、発生した水蒸気を速やかに外に出してあげることも大切です。結露防止のポイント■ 住まい全体の断熱化硬質ウレタンフォームとは硬質ウレタンフォームとはNCO(イソシアネート)基を2個以上有するポリイソシアネートとOH(ヒドロキシル)基を2個以上有するポリオールを、触媒(アミン化合物等)、発泡剤(水、炭化水素、HFO等)、整泡剤(シリコーンオイル)などと一緒に混合して、泡化反応と樹脂化反応を同時に行わせて得られる、均一なプラスチック発泡体です。ポリイソシアヌレートフォームとはポリイソシアヌレートフォームは硬質ウレタンフォームと同様にポリイソシアネートとポリオールから得られるプラスチック発泡体で、広い意味で硬質ウレタンフォームの一つといえます。特定の触媒を用いることで、イソシアネートの三量化反応からイソシアヌレート環が生成されます。このイソシアヌレート環はウレタン結合に比べて、結合の熱安定性が高く、このイソシアヌレート環を含む硬質ウレタンフォームは、高い難燃性を有します。通常の硬質ウレタンフォームと区別するため、一定の割合以上にイソシアヌレート環を含むフォームを「ポリイソシアヌレートフォーム」という呼称を用いています。このポリイソシアヌレートフォームは、建築物のパネルやボード、さらにはスプレー施工される断熱材として広く利用されています。結露防止と

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