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Tn-p工法

Tn-p工法は、アキレスエアロン-R(発泡ウレタン)をトンネルの覆工コンクリート背面の空洞に注入することにより、地震などの災害からトンネルの損傷を防ぐための補修工法です。注入材料であるアキレスエアロン-Rは、フロン類を一切使用しないノンフロン発泡で地球環境にも配慮しています。

古い既設トンネル(矢板工法)の覆工コンクリート背面には、空洞が生じることがあり崩落の原因になりかねません。このような状態のトンネルは多数存在しています。
25年以上の実績を有し、コンパクトな設備で対応が可能、環境にやさしく、施工性に優れたTn-p工法は、こうしたトンネルの維持・補修に適しています。
人々の安心な暮らしにむけて、災害に強い国土をつくるソリューションとして有効なトンネル補修技術です。また、2016年には「発泡ウレタン空洞注入協会」を設立し、Tn-p工法の品質・施工技術の向上および普及拡大を図ると同時に、全国の協会員とともに施工実績を増やしています。

裏込注入イメージ図と施工手順

Tn-p工法

覆工コンクリートの空洞箇所に注入孔を削孔し、注入プレートと注入管を設置。
注入管から、アキレスエアロン-Rを空洞に注入。
注入終了後、注入プレートにプレートプラグを留めて作業完了。

1.マーキング

マーキング

注入孔位置にマーキングする

2.削孔工

削孔工

注入孔をあける

3.管設置工

管設置工

注入孔に注入プレートと、注入管を設置する

4.注入工

注入工

アキレスエアロン-Rを空洞に注入する

5.目詰工

目詰め工

注入プレートにプレートプラグを留めて完了

特長

  • 優れた施工性

    注入設備がコンパクトで、注入材は発泡前の液状(ドラム缶)搬入なので、4tトラック1台にすべての資機材の積載が可能。(道路トンネルでは、高所作業車1台を資機材運搬車1台の計2台でOK)
    水が溜まっている箇所でも発泡硬化が可能で、地下水の止水にも有効。
    NETIS『活用促進技術』に指定(旧登録)。

  • 軽量性

    アキレスエアロン-Rは、40倍発泡(30kg/㎥)でセメント系注入材の約1/40と超軽量。トンネル覆工への荷重負荷が非常に少ない充填材料。

  • 経済性

    最大40倍発泡の高倍率発泡で注入材の使用料を最小限に抑え、ドラム缶からの材料供給をエアポンプ駆動とすることで注入時の施工人員を減らすことができる。

  • 安全性

    注入プレートをアンカー固定することで、急な圧力上昇による注入管の抜け出しを防止。また、アキレスエアロン-Rは約1分で固化するため、材料流出の危険性を低減することができる。

  • 環境対応性

    アキレスエアロン-Rは、フロン類を一切使用しないノンフロン発泡。発泡硬化後の再溶解がなく、水質への影響を試験により確認済み。

用途

  • トンネルの裏込注入(道路、水路、鉄道)

  • 中空床版橋の補修工事

  • 各種空洞の充填補修

トンネル以外の施工事例

擁壁の背面空洞への注入

  • 擁壁の背面空洞への注入
  • 擁壁の背面空洞への注入

擁壁の背面空洞へグラウト注入を行ったところ、流水があり固化前に流されたため、
早期固化が可能なTn-p工法で空洞充填を行いました。

ライナープレート背面の裏込注入

  • ライナープレート背面の裏込注入
  • ライナープレート背面の裏込注入

深礎杭工事にて、背面地山が非常に脆くすぐに崩れてくるため、固化が早いTn-p工法を活用しました。
Tn-p工法を活用したことで、ライナープレート下端部に型枠設置を行う手間が省けました。

中空床版橋ボイド管への注入

  • 中空床版橋ボイド管への注入
  • 中空床版橋ボイド管への注入

中空床版橋の補修工事にて、床版を打ち替える際、ボイド管へのコンクリートの流入を防止するため、
ボイド管の欠損部に埋設型枠としてTn-p工法で注入しました。

港湾岸壁の背面空洞への注入

  • 港湾岸壁の背面空洞への注入
  • 港湾岸壁の背面空洞への注入

港湾岸壁の背面にできた空洞へ、早期固化により注入材が海へ流出する危険性の少ないTn-p工法を活用しました。

橋台の背面空洞への注入

  • 橋台の背面空洞への注入
  • 橋台の背面空洞への注入

橋台の背面盛土が沈下し、橋台と盛土の間にできた空洞を埋めるために軽量なTn-p工法で注入しました。

Tn-p工法の実績件数(2021年3月末時点)

国土交通省直轄工事:45件
公共工事:262件
民間工事:8件

材料物性

アキレスエアロン-Rの物性・反応性

項目 単位 原液名
SK-01 SK-02 SK-03 SK-04 SK-05
混合液比重 1.18 1.21 1.17 1.18 1.18
配合比(I:R) 100:74±3 100:63±3 100:98±4 100:71±3 100:90±4
発泡倍率 30 40 12 20 8
密度 kg/m3 40±4 30±3 100±20 60±9 150±30
圧縮強度 N/㎜2 0.20以上 0.14以上 0.90以上 0.45以上 1.0以上
クリームタイム 14±5
ゲルタイム 60±10
燃焼性 JIS A9521 合格
  • :クリームタイム、ゲルタイムは、所定の温度条件での規格値であり、液温により変動します。

アキレスエアロン-Rの原液性状

液の種類 項目 単位 原液名
SK-01 SK-02 SK-03 SK-04 SK-05
I液 主成分 ポリイソシアネート
外観 茶褐色液状
粘度 mPa・s/20℃ 250±100
比重 (20℃) 1.24±0.02
臭気 ほとんど無し
R液 主成分 ポリオール
外観 淡黄色液状
粘度 mPa・s/20℃ 700±150 500±150 750±150 800±150 450±150
比重 (20℃) 1.10±0.1 1.15±0.1 1.10±0.1 1.10±0.1 1.12±0.01
臭気 有り
  • :アキレスエアロン-Rは、I液およびR液ともに200Lドラム缶入りです(ドラム缶以外の荷姿については、別途ご相談ください)。

発泡ウレタン空洞注入協会について

「発泡ウレタン空洞注入協会」は、予防保全に有効なトンネル補修技術「Tn-p工法」の品質・施工技術の向上および普及拡大を目的に2016年4月25日に設立された協会です。
協会事務局を当社内に置き、全国60社の協会員(2021年4月現在)に向けて、施工技術の習得のため技術講習会を行い、Tn-p工法に対する理解と技術向上にむけた取り組みを行っています。

実技講習

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学科講習

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